【レビュー】Apple Watchとわたしの8ヶ月
Apple Watchを使い始めて約8ヶ月。今もなお、使い続けています。時計でこんなに長く使い続けたのはここ十数年では初めてではなかろうか。そんなレベルで。
購入時もあまり期待してなかったのですが、Apple Watchについては販売当初は静観していました。あまり時計に興味無いというか、付ける習慣がなかったもので。で、2世代目が出たときに「これは本当に便利だ」と言っている方、「すぐに飽きた」という方、それぞれの言い分を聞いてみると、どちらも正しいような気がして。まあ便利かもしれないし、これは使ってみないとわからない類いのプロダクトだな、ということで買ってみたのです。
製品名 | 販売開始 |
---|---|
Apple Watch | 2015年4月 |
Apple Watch Series1 | 2016年9月 |
Apple Watch Series2 | 2016年9月 |
私が購入したのは昨年12月。「すぐに飽きるかも」という不安から、価格の安い「Series 1」を購入。1万円程度の差があります。
でも、利便性を認識した今は「モバイルSuica」使いたさに「Series 2」にしたらよかった!と絶賛後悔中…。今年後半には「Series 3」が出るとのことですので、そちらではSuicaつきのモデルに期待しています。
Apple Watchはガラケーにとってのサブディスプレイ?
Apple Watchのことを「あれはiPhoneのセカンドディスプレイだ」とか、「ガラケーのサブディスプレイみたいなもんだ」とかって表現する方がいますが、考えてみたこともなかったけど実にその通りですね。
「今は○時○分だよ」「○○さんからメールが来たよ」なんてことを、折りたたみのガラケーを開かなくてもわかる、という点でサブディスプレイが便利だということは、20代以上のガラケー世代ならみんなわかるでしょう。「いやいや、開いたらいいじゃん。俺は使わないよ」っていう人はあまりいないと思います。実際に使わなかったかどうかは別にして。
Apple Watchも、基本的には「iPhoneができること」の一部を、ウェアラブルデバイスの代表例である腕時計のサイズの中で実現したにすぎません。で、それがいいんですね。
時計もそうだし、予定・リマインダもそうだし、ノーティフィケーションもそう。iPhoneのサブディスプレイが腕首についていて、そこでわかる。振動して教えてくれる。
電話をつないでくれたり、助手(Siri)にいろんなことを指示したり、短文のメールを返したり、音楽のミニプレーヤー代わりにしたり、カメラのリモートシャッターにしたり、。そういうちょっとしたことをiPhoneを取り出さなくても、できる。それがApple Watchの基本的な機能です。
振動、というかトントンとたたいて電話がかかってきたよー!って教えてくれるから、取り逃がしも減りました。最高。
毎日の健康管理に
意外と便利なのがヘルスケア関連の機能。心拍を常に見ていて、活動量計として機能します。歩数もわかるし、毎日の中で、運動の負荷がどのくらいかもわかる。体重計などの外部デバイスと連動させれば、毎日の健康を振り返る手助けになります。
リアルタイム監視もしてくれて、「もう1時間も座りっぱなしですよ」なんてことを教えてくれるし、頃合いをみて「深呼吸しませんか」と提案してくれます。このあたりは鬱陶しければオフにもできます。
アクティビティを生活に採り入れていない私でもこの機能には関心しているくらいなので、毎日何かしらの運動を意識的に実施している方ならその利便性はかなり高いでしょうね。
気分に合わせてバンドやフェイスを変更
Apple Watchは自由にバンド部分を交換できます。Apple Storeで純正バンドを眺めているのも楽しいし、Amazonなどでは互換品も販売されていて、その日の気分に合わせていろんなバンドを付け替えることが可能です。
定期的に新製品が出てきており、期間限定ということでついつい買ってしまっています。季節に合わせて、革・金属・シリコンなど、材質にこだわるのもよいですね。
文字盤もAndroid Wearほど自由度があるわけではないですが、いくつかの選択肢から好きなフェイスを選び、カスタマイズすることができます。この辺りのカスタマイズ性は低いと言わざるをえませんが、この限られた中でも好きなフェイス・機能の組み合わせを考えるのはとても楽しいです。
私の定番は、ミッキーのフェイスに、「バッテリ残量」「日時」「ミュージック」を表示しておくのが好きですね。まあ「タイマー」や「天気」も便利ですが、常に必要かというとそうでもないので最初の3つほど重要ではありません(し、Siriに聞けば教えてくれるし)。
でも電池がもたないんでしょ?
通知量やアプリの起動時間によりますが、電池についてはあまり減りません。まず1日もたないことはなく、2日も大丈夫。酔ってそのままベッドにダイブしてしまっても全然気にせず会社に翌朝いけます。私の使い方なら、3日もいけそう。 そもそもiPhoneでできることを代行してくれているだけなので、電池が切れても別に困ることはありません。ただ邪魔なだけですね。
なので、1泊の出張だったらいいのですが、それ以上となると、充電ケーブルを持ち歩くしかない。
ですが、ここで互換品がほぼ取り扱われていないんですね。なので30cmの短いタイプの純正品を購入しました。モバイルバッテリのポーチに一緒に入れておいてます。これで安心。
ただ、できれば次期版ではLightningケーブルで有線充電させてほしいなあ。バッテリのサイズは小さいですが、現状特に不満はないので、技術革新により生まれた余剰スペースがあればそこにコネクタをつっこんでほしいところです。
弱点その1 不満点はUIデザインとボタンの位置
watchOSにはまだ改良の余地が多いです。まずアプリ一覧画面。
さすがに狭すぎる。必要なアプリを探すのが大変です。watchOS4ではリスト表示に対応して、改善されます。が、縦に無尽蔵に並んでもそれはそれで不便なような…。
また、「Dock」という謎機能。何に使ってもらいたいのかよくわかりません。
いや、「よく使うアプリ」を登録して使うんだとは思いますが、「サイドボタンを押して起動」というのが全然直感的じゃないです。使ったことないですし、使いたいとも思いません。
また物理ボタンも意味不明。Apple Watchにあるボタンは2つだけ。1つは、デジタルクラウン(いわゆる竜頭)。もう1つがサイドボタンです。*1
このボタンが片側に縦2つに並んでいます。なぜ両側に配置しないのか。しかもスクリーンショットを撮るにはこれを同時押し…無理だろう。
サムスンのスマートウォッチの場合はベゼルを指でなぞるとスクロールなどができて直感的。これに1つのサイドボタン、くらいが理想的では。特許の問題などもあるかと思いますが、なんかそういうことを思いつけなかったのかな、と不安になるレベル。時計といえば竜頭でしょ、てな感覚なのかな。
iPodのホイール+センターボタンの神がかったUIを発明した会社とは思えない…。
弱点その2 複数iPhoneあるいはiPadとのペアリングはできません
Apple Watchは1台のiPhoneとしかペアリングできません。なので、複数のiPhoneを使ってます、という方はどちらか片方にするか、2つのApple Watchを使う必要があります。また、iPadとはペアリングができません。なので、ガラケー+iPadなんて方も使えません。
このあたりは一般的なケースではないので対応はあまり期待できないかなと思いつつ、複数iPhoneには対応してほしいな。現状iPhoneはデュアルSIMには対応していないし、仕事用と普段用でiPhoneを分けている私のような方もいるはず。
平日・休日などで「ペアリングしなおせばいいじゃん」って話ですが、仕事用とはApple IDも分けているので再セットアップが必要なんですよね…。
総評
てわけで、「これが神!」ってのはないんだけど、サブディスプレイ的にいろいろできて便利だぜ。みんな、買えよ!と雑な表現しかできない。
Apple Watchにしてから、ほんとにiPhone見る頻度減りましたからね。すごい。
あと、よくApple Watchスタンドに置きっぱなしで家を出てしまって、悲しくなります。
追記 スタンドは標準同梱すべき
当たり前のように使っていて、すっかり忘れていましたが、「Apple Watchスタンド」は必須です。
私はこのように扉付近の棚の上に固定設置して使っています。出かけるときに忘れないように、として出入り口に置いてますが、だいたい急いでるので忘れることも週に1〜2回はありますね笑
スタンド自体に充電能力はなく、純正ケーブルをスタンドに嵌めて使っています。ちなみに純正ケーブルは1mしかないので、市販のUSB延長ケーブルで電源を確保しています。
スタンドがない場合は充電の仕方が少々不恰好ですし、ケーブルが煩雑に見えるので、部屋を綺麗に保つうえでも定位置を作ってしまった方がいいです。時計が趣味の方は時計スタンドをすでに持っていると思いますが、私は冒頭に話した通り時計は使わない派だったので、私はフィギュアなどを飾っている棚に置いてますね。でも、ベッド脇にもスタンドを設置したいところ。
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*1:※実際にはもうひとつ「バンドリリースボタン」が裏面にありますが、バンドを外すときにしか使わないのでここでは省略