デジモノ みんろぐ

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【戯言】「iPad、どれを買えばいい」問題

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実はiPhoneよりも先に開発が始まっていたiPadですが、数年の開発を経て、2010年に販売開始されたiPadタブレット市場を創出したはいいものの、他社はどこも独自色を出せず、ほぼAppleの独走状態。iPadも8年をかけて現在4シリーズを併売するまでになりました。

選択肢が多いのは喜ばしいことなのですが、その分、「どれにしたらいいの?!」ってなるでしょう。

目的別に表にしてみました。

モデル iPad iPad mini 4 iPad Pro iPad Pro
画面サイズ 9.7インチ 7.9インチ 10.5インチ 12.9インチ
ストレージサイズ 32 / 128 GB 128 GB 64 / 256 / 512 GB 64 / 256 / 512 GB
最低価格(税抜) 3万7800円〜 4万5800円〜 6万9800円〜 8万6800円〜
インターネット
メール・SNS
オフィスソフト(閲覧)
オフィスソフト(編集)
音楽視聴
音楽編集
写真閲覧
写真編集
動画視聴
動画編集
電子書籍
(本・漫画)
電子書籍
(雑誌)
ペンで
字・絵を描く
キーボードで
字を書く
軽量ゲーム
重量級ゲーム
自宅で使う
屋外で使う
持ち歩く
コストパフォーマンス

以上をふまえたメリデメは以下になるでしょうか。

モデル iPad iPad mini 4 iPad Pro iPad Pro
画面サイズ 9.7インチ 7.9インチ 10.5インチ 12.9インチ
メリット 基本これでOK。
コスパ高い。
外で使うならこれ。
軽くて邪魔にならない。
片手でぎりぎりつかめる。
高性能+ペン・キーボード快適
なのに軽い
唯一ピンクゴールドが選べる
大画面で迫力がある。
A4と同等サイズでなんでも使いやすい。
高性能+ペン・キーボード快適
デメリット 特になし 他と比べると非力。
新製品いつ出てもおかしくない
価格が高すぎる。 価格が高すぎる。
本体が重い。

個々のモデルについて以下個人的な所感を書いてみます。

スタンダードモデル「iPad

無印iPadは2012年を最後にディスコンされていましたが、2017年に久々の復活。iPadは高性能化がひと段落着きましたので、スタンダードモデルといっても大半の方はこれで十分です。△をつけたのは音楽編集・動画編集・ペン入力くらいで、それ以外は何かしら実現方法がありますね。
何よりも最大の魅力は、これだけのことができて、コストパフォーマンスが高いこと。唯一の3万円台(32GB Wi-Fiモデル:3万7800円+税)を実現しています。もし、外で使う予定があるならWi-Fi + Cellularモデルを購入してください。

注意点としては以下3つ。頻繁にペンを使いたいならProシリーズが良いです。

  • スピーカーが2つしかありません。なので横持ちした場合は片方からしか聴こえません。ただ、ヘッドフォンやBluetoothスピーカーなどとうまく組み合わせれば問題ありません。
  • ペン入力は、Apple Pencilが使えないので、静電容量式のタッチペンを購入する必要がありますが、遅延があり、細かい字は少し苦手です。品質もあまり良くないです。
  • キーボードは、Bluetoothキーボードを購入する必要があります。Bluetoothなので、電池残量を気にする必要があり、また、最初の接続が面倒です。スタンドも別途用意しましょう。

298.8gの軽量・小型タブレットiPad mini 4」

2015年に販売開始されたiPad mini 4の最大の魅力は、298.8gと超軽量を実現したiPad。幅も13cm程度なので、片手でがっと掴めてしまうサイズ感も好評です。使う使わないに限らず、通勤通学カバンにさっと入れておいて、持ち出してもまったく苦になりません。電車や狭いカフェなど、省スペースでも動画や電子書籍を快適に楽しめて良いです。
マンツーマンでのプレゼンなら、iPad miniでパワーポイントのスライド資料を見せながらお話しても良いと思います。2〜3人なら無印iPad以上の大きさが良いです。

注意点としては以下4つ。CPU・メモリは必要十分な性能ですが、クリエイティブな作業は画面スペースを含め、不向きです(できなくはない)。

  • 画面が小さいので、電子書籍(雑誌)は少しつらいですが、読みたい記事のみを拡大して読む分には問題ないです。
  • ペン入力は、そもそも画面が小さいのでつらいです。
  • スピーカーが2つしかありません。なので横持ちした場合は片方からしか聴こえません。ただ、ヘッドフォンやBluetoothスピーカーなどとうまく組み合わせれば問題ありません。
  • キーボードは、Bluetoothキーボードを購入する必要があります。Bluetoothなので、電池残量を気にする必要があり、また、最初の接続が面倒です。スタンドも別途用意しましょう。

気になるとしたら、販売開始からまもなく2年。後継機の登場に期待されますが、「iPad mini 5が出る?」「iPad Pro miniが出る?」「iPad miniはもう新製品が出ないらしい」と噂がばらばら。出るのか、出ないのかくらいハッキリさせてほしいものです。

こだわり・新しもの好きなら「iPad Pro 10.5インチ」

無印iPadとほぼ変わらないボディサイズながら、ディスプレイサイズが+0.8インチ大型化された新しいiPad Proが2017年6月に販売開始されました。

Pro系の大きな特長としては、

  • Smart Connector搭載
  • Apple Pencil対応
  • スピーカー 4基搭載

というところです。

なので、「Apple純正キーボードが使いたい(=デザインが良いので。無線じゃなくて有線がいいので。ケース一体型がいいので。)」という方、「Apple Pencilで絵を描いたり、ノートを取ったりしたい」という方、「iPad単体でYoutubeや映像配信サービス(Netflix、Hulu、Amazonプライムビデオなど)を観たい」という方はPro系を選びましょう。 その代わり、価格は6万9800円からとなりますし、純正キーボードやApple Pencilはどちらも1万円オーバーの高額アクセサリが必要。10万円コースになります。

その他、ゲームを快適に楽しみたい、3D CAD系や映像編集などにがっつり利用したいというヘビーユーザもPro系が良いです。

なので、「これをしたいんだ」という強いこだわりがある方がiPad Proを選ぶべきです。

大画面で快適さを追求したいなら「iPad Pro 12.9インチ」

iPad Pro 10.5インチはProの機能を10.5インチ・469gのサイズに詰め込んだという点で素晴らしいのですが、快適さという点ではひとつ物足りません。
絵を書くにしても、10.5インチは小さいです。B5サイズよりもさらに小さいので、まず手が邪魔で、描いたものが見えません。 本を読むにしても、雑誌なら拡大しなければ文字が読めません(縦持ちなら可)。
映像を観るにしても、iPadはどれも2:3のアスペクト比で、映画などの横長サイズの映像だと、8インチ横長ディスプレイで観るのとあまり変わりありません。

12.9インチとなると、もはやノートパソコンのディスプレイと同等サイズ。しかも、ノートパソコンなら自分との距離が数十cmありますが、タブレットだと手元に画面があるので、かなり大きく感じることでしょう。
絵を描く・字を書く場合、A4サイズの紙とほぼ同じ大きさのキャンバスとして使えるのでとっても快適です。仕事にしろ遊びにしろ、ストレスなくその作業に集中して楽しめます。
雑誌ももやは拡大しなくても見開きで楽しめますし、映像も迫力十分。

なので、無印iPadiPad Pro 10.5インチよりも快適にガシガシ使うなら、iPad Pro 12.9インチが良いです。残念ながらこのサイズはiPad Proシリーズにしかありませんので、大画面を求めるならこのシリーズです。

ただし、価格はさらに高くなり、最安値でも8万6800円から。前世代からかなり改善されたものの、重さは677gとかなりヘビー級です。頻繁に持ち出すことは非現実的ですし、片手で持ちながら…はかなりつらいです。スタンドを用意して、自宅や職場の定位置に固定設置しておくくらいの利用方法が望ましいです。
12.9インチサイズに対応したスタンドは見つけるの大変(固定しきれずに倒れます)。

まとめ

乱暴な言い方ですが、正直「どれがいいんだ?!」と思うような方はだいたい無印iPadで問題ないでしょう。そうじゃなくても、コスパが良すぎる。「Apple Pencil」や「Smart Keyboard」は、使わない人はまったく使わない機能ですから、そこは冷静に判断してみてください。「LTE使いたい」「ペンほしい」「キーボードほしい」「ストレージも多い方が…」ってなるとあっという間に10万円オーバですから。

iPad Proの10.5か12.9かは、快適性と場所で選べばいいと思います。「迫力がある映像が観たい、快適に字・絵が描きたい、特定の場所で使いたい」なら12.9インチがおすすめです。それ以外の方は10.5インチですね。