デジモノ みんろぐ

デジモノ系の話題を書いてます。スマホ、PC、タブレット、ゲーム機だと財布の紐がゆるみやすい傾向あり。

Sペン、バッテリーの持ち、発熱に課題あり! Galaxy Chromebookの感想

USのAmazonでGalaxy Chromebookを購入しました。 1週間ほど使ってみた感想を述べたいと思います。

今回は前回に続いて、ハードウェア編その2です。

収まりがいいのは嬉しいけれど、もっと長くて太いといいな

さてGalaxyを冠するということでかなり期待していた「S ペン」ですが、書き味はとても良いのですが、トータルでみると期待はずれでした。デジタルノートとしてはiPad Proシリーズに分があるという印象です。

書き味はiPad Pro + Apple Pencil2のそれを上回っていると思います。iPadの場合はペン先にガラスを挟んでいるような感覚がどうしても残ります。現行機もそこは変わってないですね。ペーパーライクフィルムなどで工夫もできますし、まあ割り切ってしまえばいい(よく訓練された私は気にならない)のですが、何にせよ「紙と同じレベル」とはほど遠いのがiPadです。一方、こちらはペン先のガラス板のようなものは一切連想されません。直接ディスプレイに書き込んでいる感覚です。何が理由かわかりませんが、書き味としては気持ち良く書けます。
それに電池や充電が不要なのもいいですね。キャップを外したり、マグネットでくっつける、なんて所作は不要なのです。ペンも本体に内蔵できるので、ペンの場所を別途用意したり、専用カバーの併用も不要なのもとっても便利です。
本体からSペンを取り出すとペンを使うためのランチャーが自動的に起動するところも、Galaxy Noteなどで培ったノウハウだと思いますが、非常に好感触。内蔵型だからこその仕掛けですね。

と良いことばかりのように一見見えますが、残念なポイントとしては、第一に使い勝手の良いノートブックアプリが標準提供されていないことです。簡単なメモを取ることはできますが、機能が不足してます。これはサードパーティのもの等をいろいろ試してみたいと思います。iPadでもいろいろ試してようやくGood Notes 5にたどり着いたわけです。良いノートアプリがあれば是非コメント等で教えてくださいね。 第二に、S ペンの大きさです。非常に短く、細いので握りづらい。このペンを使って、「ノートを取る」「仕事の資料を作成する」「ノートブレストをする」といったことは率直にいってあまりやりたいと思えないですね。

少し話がそれますが、今回ワコム三菱鉛筆がコラボレーションをして新しいスタイラスペン「Hi-Uni Digital for Wacom」が発売されました。

Hi-uni DIGITAL for Wacom (CP20206BZ) ※Wacom One専用 | ワコムストア | Wacom

これは元々ワコムペンタブレットWacom One 液晶ペンタブレット13」向けの商品になりますが、Galaxy Chromebook でも利用することができます。これは「互換性のあるデバイス」として公式サイトにも掲載されています。

というわけで買いました。

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鉛筆に非常に似たデザインになっていて、握り心地や匂いも本物の鉛筆と同等です。
開封時に鉛筆のにおいがしていてビックリしました。キャップも付いています。

まあこれでもApple Pencil と比べてしまうと握りやすさという観点ではApple Pencil の方が優れていますね。鉛筆は細いですから。鉛筆用のグリップを使うことで改善できるでしょう。鉛筆と同じ大きさなので、選択肢はいろいろありそうです。ちなみにApple Pencilにも私はグリップをつけています。

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さて、話を戻して第三の残念ポイントですが、一番はこれ。本体が異様に熱くなることです。マルチタスクで動かしている処理次第という要素もありそうですが、かなり本体が熱を持ってしまいます。ノートをとる以上は、ディスプレイの上に直接手を置く必要がありますが、ムワッと熱い。そして置いた手にもタッチパネル側が誤動作してしまうことも(アプリ次第かも)。これは非常にストレスです。
私が以前利用していたSurface Pro 4でも同じような問題があり、最初はペンデバイスでロジックツリーを書いたりして便利に使っていましたが、あまりに不快なあまりに結局Surface Penを業務利用するということはなくなってしまいました。なので、同じような理由で Galaxy ChromebookのSペンも使わなくなってしまうのかなと思っています。
ディスプレイの上に直接手を置いて絵を描くことになりますのでノートが非常に暑いというのはそれだけでかなり不快な状態です。このまま1時間2時間とノートを取り続けるというのは現実ではありません。

全然もたないバッテリ モバイルバッテリーの持ち歩きは必須か

次にバッテリーの問題です。

Galaxy Chromebookはバッテリーが数時間しかもたないです。メーカー側は公称8時間もつといっていますが、大体3〜4時間ぐらいでなくなってしまうという印象です。私が普段使っているiPadAndroidタブレットMacbookと比較をしても、比べ物にならないですね。特にiPad Pro は電池を持ち歩かなくても、1日仕事や出先で動画や音楽を聴いていても心配する必要はほとんどありません。というかこれまで1回もないですね。しばらく触ってなくても「お、まだ電池残ってるじゃん」なんて経験はこれまで1回や2回じゃないです。みなさんもきっとそうでしょう。
ただ、本機の場合は家の中であっても USB-CケーブルとUSB PD電源アダプターを一緒に持ち歩かないと不安になってしまいます。
Chromebook 自体は軽量で持ち運びしやすいのに一緒にケーブルや電源などを持ち歩かなければならないというのは困りますね。出先でのみ使うと言うのであれば鞄と一緒にいろいろ持ち歩けばいいだけですが、家の中でも同じように電源を意識していなきゃならないというのは非常に不便です。

まあもちろんモバイルバッテリーを持ち歩くなどをして、対策は可能です。が、対策をとらないといけない、というのが困るのです。

指紋認証は快適だが、初回起動時は無効

指紋認証はスリープからの復旧の時にパスワードの入力を省略することができるので非常に便利。…と思っていましたが再起動後の初回の復帰については指紋認証でログオンすることができません。必ず Google アカウントのパスワードあるいは事前設定した PIN コードを使ってログインする必要があります。そして、初回であっても指紋を使ってログイン可能とするような設定は特に見つけられませんでした。
これは Macバイスでも同じような仕様になっているかと思いますが、Macの場合はそこまで極端にバッテリのもちが悪いわけではなく、10時間くらいは平気で起動するはずなので問題にはなりません(もちろん処理次第ではある)。でも、本機の場合は先ほど申し上げたとおりバッテリーが全然持たないので、気が付いたら電源が落ちているというようなことが多々ありえるはずですので致命的です。

まあそういうわけで、指紋認証はすごく便利ですが、起動後の初回であってもログインできるように仕様の見直しをして欲しいと思っています。半年ほど前に購入したLGのWindows ラップトップのgramは初回でも指紋認証でログインできて便利です。バッテリーも余裕でもちます。

2in1ならではの使い方 どんな姿勢でも快適に動画視聴

Galaxy Chromebook は2in1の本体になっています。なのでディスプレイをくるっと回してタブレットとして使うこともできますし、少しだけ開いてテント型のようにディスプレイのみで膝上やちょっとしたスペースなどに置いて画面を眺めることだってできます。逆向きに反らせて回転させることによって、ディスプレイのみをスタートさせて使うこともできますよね。

これが本当に便利です。私が動画を見るのはテーブルだけじゃなく、ベッドの中で、ソファーに座って、ソファーに寝転んで、トイレの中で、お風呂の中で…と様々な場所で観ていますが、どこでも対応できます。スタンドもいりません。テントモードならわずかな幅でも立たせられます。お腹の上でも、膝の上でも、ちゃんと自立します。
Androidアプリならタッチパネルとの相性も良く、タッチ操作であっても不自然な操作が求められることはありません。

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残念なところとしては、スピーカーの位置が工夫されていなくて音声が聞こえづらい時があります。これはもう少し工夫がほしかったです。
iPadのように画面側に4つスピーカーがあれば、だいぶ印象が違ったでしょう。次回作に期待。

カッコいいデザインだけど、例のロゴが…

デザインもすごくいいのですが、一点だけ。サムスンというロゴが天板とディスプレイの下にそれぞれかなり大きな文字サイズでついています。これはなんとかして隠したい。シール等を貼ってあとは記憶から消し去るか…。

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